2014/08/13

フロント変速時のリア変速

ロードバイクは一般にフロントに大小2枚のチェーンリングがある。
大きいほうがアウターで、より重いギアを踏みたいときに使い、坂などではインナーの軽いギアを使う。

僕は普段、平坦を走るときはアウターを使っている。
理由はシンプルで、インナーだと一番重いギアでもギアが足りないから。
僕が一番使うのが50-17Tの組み合わせで、この時のギア比は2.94、一方のインナーで一番重いのが34-12Tだからギア比2.83。
ほとんどの人が多分アウターを標準的に使っていると思うが、同じ理由だと思う。

ではインナーの出番はというと、これはもう上りしか無い。
上りは少しでもギア比を下げたいから。
アウターの下限より下のギア比が欲しいときにインナーに落としている。

こうしてインナーに落としたとき、変速前後のギア比の落差が大きいと、ペダルが空回りしてしまう。
フロント50-34T、リア12-30Tのとき、リアが17Tでインナーにするとギア比は-0.94、30Tでも-0.54だ。
フロント50Tでリアを12Tから13Tにしたとき、ギア比は-0.32なので、フロント変速のギア比の変化がかなり大きいことが分かる。

さてここからが本題で、このようなペダルの空回りを防ぐにはどうすればいいだろうか。
無視するというのも1つの手で、長い坂では僕もそうしている。
そうでないとき、僕は今まで、インナーに落としつつリアを2枚重くしていた。
特に根拠なく感覚でそうしていたが、これを検証してみたい。

自分のギアの使い方を振り返ると、フロントを変速させるタイミングで、殆どの場合でリアは17T、19T、21T、24Tのどれか。
それぞれでアウターとインナー、インナーに落とした時にリアを2枚重くするとどうなるか、表にすると以下のようになる。

ギア比の考察
アウター(50T) 2.94 (17T) 2.63 (19T) 2.38 (21T) 2.08 (24T)
リア1枚Down 2.63 (19T) 2.38 (21T) 2.08 (24T) 1.85 (27T)
インナー(34T)に落とす 2.00 (17T) 1.79 (19T) 1.62 (21T) 1.42 (24T)
インナー(34T)に落とす+リア2枚Up 2.43 (14T) 2.27 (15T) 2.00 (17T) 1.79 (19T)
インナー(34T)に落とす+リア3枚Up 2.62 (13T) 2.43 (14T) 2.27 (15T) 2.00 (17T)

当然、インナーに落としたとき、リアを2枚上げた場合、アウターのままリアを1枚下げるより、ギア比は下がっている (表2行目と4行目より)。
また17Tの場合は、インナーに落とした時にリアを3枚上げたとしても、リアを1枚下げるだけより、ギアは軽くなる (表2行目と5行目より)。
表には記入していないが、インナーに落とした時にリアを4枚上げると、21Tと24Tで元より重くなってしまう。

アウターから落とした時にリアスプロケットと同じようなギアのつながりを求めると、リアを3枚上げるのがより近いようだ。
それでは不足していると感じて、フロント変速に踏み切っている、ということかもしれない。