ROOTでグラフを書くとき、軸を追加したり改変したりしたいときがある。
たとえばy軸は普段、上が大きく下が小さいが、これを逆にしたかったりする。
こういうときはTGaxisを使う。
たとえばy軸の上下を反転させる場合だと、次のようになる。
frame = new TH1F("frame", "", 10, -50, 1000);
frame->SetMinimum(0.0);
frame->SetMaximum(20.0);
frame->Draw("AB");
TF1 *f1 = new TF1("f1", "-x", 20, 0);
TGaxis *a1 = new TGaxis(-50, 0, -50, 20, "f1", 510, "-");
a1->Draw();
まず始めにframeという枠を指定している。
x座標は-50から1000までで、yは0から20である。
このときDrawのオプション"AB"は軸を描画しないことを意味する。
軸の表記が重ねがきになるのを防ぐためである。
次にf1という関数を作る。
-xで軸の値の分布の関数を作っていて、20と0はその範囲を示している。
TGaxisの始めの4つの数字は、元の図の中での軸の始点と終点の座標を入れる。
ここでは軸は(-50, 0)から(-50, 20)までを指定している。
510は軸の目盛りの分割数を意味していて、510がデフォルトだが、510個に分割するわけではない。
数値の詳細は不明だが、これを大きくすると分割数が上昇した。
最後の"-"は軸に書かれる数値やタイトルが軸のどちら側に来るかを指定する。
ちなみに軸のタイトルとかは
a1->SetTitle("");
とかやればいい。
これだけだとx軸には何も出ないので、新たに軸を書いてやる必要がある。
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